甘く香りの高いイメージの蜂蜜紅茶は、おいしいだけではなくさまざまな栄養があり、その効能や効果が期待できることをご存じですか?蜂蜜と紅茶の組み合わせや、飲むタイミングを知ると、蜂蜜紅茶は毎日の生活にかかせないものになるかもしれません。そこで今回は蜂蜜紅茶の魅力やおすすめの飲み方、蜂蜜と紅茶の選び方などについてご紹介します。
蜂蜜紅茶とは
蜂蜜紅茶とは、紅茶に蜂蜜で甘さを加えたものです。
紅茶に甘みを加えるには、はちみつの他にグラニュー糖や黒糖、上白糖、三温糖があります。
その中でも蜂蜜はやさしい甘さで紅茶に合わせる方も多いです。
しかし、紅茶に蜂蜜を加えると黒くなる場合があります。その原因は蜂蜜の中に含まれる鉄分と紅茶のタンニンが合わさることで起こる反応です。
黒さの度合いは使用する蜂蜜の種類によって異なりますが、体に影響はありません。
もしも蜂蜜紅茶の黒さが気になる場合は、レモンを加えると色が薄く変わります。
蜂蜜紅茶の効能と効果一覧
それでは蜂蜜紅茶にはどのような効能と効果が期待できるのでしょうか。まずは蜂蜜と紅茶、それぞれの効能や効果についてご紹介します。
蜂蜜の効能と効果一覧
- 疲労回復
- 整腸作用
- 高血圧予防
- 咳止め
- 熱を下げる
- アンチエイジング
紅茶の効能と効果一覧
- 血糖値の安定
- 脂質の吸収を抑制
- 風邪やインフルエンザ予防
- 美肌効果
蜂蜜と紅茶を一緒に飲むことで期待できる効果
上記のように、蜂蜜と紅茶にはそれぞれの効能や効果が期待できます。
それではこの2つが組み合わされるとどのような相乗効果が期待できるのでしょうか。
疲労回復
蜂蜜に含まれるブドウ糖や果糖、そして紅茶の香りによる効果で疲労回復効果が得られます。
美容効果
蜂蜜はアミノ酸やビタミン類、そしてポリフェノールやミネラル成分など、一方紅茶には紅茶ポリフェノールが含まれいます。この2つの成分によって肌を美しつ保ち、アンチエイジング効果が期待できます。
殺菌・抗菌
蜂蜜に成分の1つ、グルコースオキシターゼや紅茶の成分カテキンやテアフラビンには殺菌と抗菌作用があります。そのためこの2つの成分を一度に摂取すると、風邪の流行の季節に効果を発揮します。
将来の研究に期待すること
蜂蜜や紅茶にはさまざまなメリットがあることがわかりました。
しかし、これらの効能や効果はこれからの研究でさらに増えていく可能性があります。
例えば、蜂蜜の摂取により癌を抑制する、または紅茶の摂取により認知症のリスクが減ったなど、これからどんどんメリットが増えていくと思います。
また、蜂蜜や紅茶はその種類により効能や効果が異なります。
そのためこの2つを種類によって組み合わせる飲み方がスタンダードになる日も近いかもしれませんね。
蜂蜜紅茶の1日の摂取量の目安
効能や効果がわかっていても、1日に摂取ができる目安の量は決まっています。
まず蜂蜜ですが、1日の適切な摂取量は約30gで、大さじ2杯相当の量です。
一方、紅茶は健康な大人で約400mgの摂取量が厚生労働省の発表によりわかっています。
これを踏まえると、蜂蜜紅茶を1日に摂取できる目安は3〜4杯程度がおすすめです。
蜂蜜紅茶の副作用
上記のように、蜂蜜や紅茶には1日の目安摂取量があります。
そのためこの目安をこえてしまうと、糖分の摂りすぎや、カフェインの過剰摂取の可能性があります。
蜂蜜は摂取しすぎるとおなかの調子が悪くなったり、ダイエット効果が得られない結果に…
また紅茶のカフェインは摂取量が多いほど眠れなくなったり、頭痛やめまいなどを引き起こすかもしれません。
このようなことから、体に良いと言われている蜂蜜紅茶でも、摂りすぎには注意です。
蜂蜜紅茶を飲むタイミング
蜂蜜紅茶の効能や効果を十分に発揮させるには、飲むタイミングも重要です。
- ダイエット目的なら
ダイエットを目的として蜂蜜紅茶を飲むなら、毎食中、または食後がおすすめです。 - リラックス目的なら
仕事の合間や、ゆっくりと体を休めたい時は、飲みたいと思うタイミングでOKです。 - 質の良い睡眠が目的なら
リラックス効果のある蜂蜜紅茶は、寝る前に飲むと睡眠の質を高めてくれると言われています。しかしカフェインで目が覚めやすい方は、寝る1〜2時間前に飲む、またはノンカフェインがおすすめです。
蜂蜜紅茶の作り方
それではおいしい蜂蜜紅茶の作り方をマスターしましょう。
材料(一人分)
- 紅茶ティーバッグ 1個
- 蜂蜜 10g(小さじ1と1/2)
- 熱湯 150ml
作り方
- カップを分量外のお湯で温めておきます
- カップに熱湯を注ぎ、紅茶ティーバッグを入れて抽出します
- 最後にはちみつを加えてゆっくりと混ぜます
紅茶はお好きな濃さに抽出しましょう。また、はちみつの量はお好みで少なくしてもOKです。
紅茶におすすめな蜂蜜の種類
おいしく効果が期待できる蜂蜜紅茶を作るには、紅茶に合う蜂蜜選びも大切なポイントです。
蜂蜜の種類と効能
アカシア
上品な風味があり「蜂蜜の女王」とも呼ばれます。
効能:解熱・便秘解消・消化器症状の回復など
マヌカ
マヌカハニーの名で親しまれ、ニュージーランドでは医療機関でも使われています。
効能:喉の痛み・整腸作用・虫歯・歯周病など
レンゲ
フローラルな香りと上品な甘さで「蜂蜜の王様」とも呼ばれています。
効能:便秘解消・肝機能向上・利尿作用など
ローズマリー
ハーブの香りが特徴的なコクのある甘みを感じる蜂蜜です。
効能:殺菌や抗菌作用・美肌効果など
ラベンダー
爽やかなフローラルな香りが特徴のさっぱりとした甘みの蜂蜜です。
効能:抗菌作用・鎮痛や鎮静作用・抗ウィルス作用など
そば
独特な香りとコクのある甘みがあり、鉄分が多く含まれています。
効能:貧血・高血圧改善・免疫力向上・咳を鎮める・腸内環境改善など
ひまわり
こってりとしたの濃厚な味わいが特徴的な蜂蜜です。
効能:必須アミノ酸の補給
そよご
ハーブのような爽快さとさっぱりとした味わいの蜂蜜です。
効能:高ミネラルの補給
蜂蜜の選び方
店頭などで見かける蜂蜜には、天然はちみつの他に加工蜂蜜があります。
天然蜂蜜とはミツバチの巣から蜂蜜を搾り、不純物を取り除いたもので、純粋蜂蜜とも呼ばれます。
一方、加工蜂蜜は、甘さを加えたり、水分を蒸発させたものを指します。
もちろん手を加えていない蜂蜜の方が栄養価が高く、加工されたものとは異なります。
加工された蜂蜜は天然蜂蜜よりも当然価格が安いので、毎日使うのならコスパが良く感じます。
しかし、先ほどご紹介した蜂蜜の効能や効果は、天然(純粋)蜂蜜を使用した場合が基準ですので、加工蜂蜜では効能や効果は期待できません。
そのため、より多くの効能や効果を得るなら、天然蜂蜜を使用する方法がおすすめです。
蜂蜜に合う紅茶の茶葉
紅茶の茶葉も蜂蜜との相性で選ぶと、自分好みの味に出会えます。
一般的に蜂蜜紅茶に合う紅茶の茶葉は渋みが少なくコクがあるものが好まれます。この理由は、蜂蜜と紅茶の香りや風味を活かすバランスを良くするためです。もちろん、お好きな味や香りの紅茶があるなら、そちらを使う方法がおすすめです。
ほんの一例ですが、アッサムやジャワ、キャンディなどは比較的蜂蜜に合うと言われています。
また、ミルクティーに合う茶葉は、比較的蜂蜜紅茶がおいしくなるタイプが多いので試してみてはいかがでしょうか。
さらに、最近注目度の高い和紅茶は、渋みが少なくまろやかな口当たりで人気があります。
このような和紅茶もハーブの香りのする蜂蜜と合わせるととても味わい深い紅茶蜂蜜が味わえます。
もしも蜂蜜と紅茶の組み合わせに迷ったら、市販の蜂蜜入り紅茶のティーバッグもおすすめです。
紅茶専門メーカー日東紅茶の「ほっとはちみつ紅茶」は、粉末蜂蜜を練り込んだ顆粒が紅茶に配合されていて、蜂蜜と紅茶のバランスが絶妙と口コミサイトなどで評価の高い商品です。また、ほっとはちみつ紅茶は密封個別包装なので、外出先やアウトドアシーンでも活躍します。
蜂蜜紅茶のアレンジレシピ
いつもの蜂蜜紅茶に一手間加えて、違う味わいを楽しむことも、気分転換やリフレッシュに効果的です。それではおすすめの蜂蜜紅茶のアレンジレシピをご紹介します。
王道のミルクティー
少なめ熱湯で抽出した紅茶に、蜂蜜と温めたミルクを加えると濃厚なミルクティーが楽しめます。
フルーツティーを楽しむ
りんごやレモン、ゆずなどは蜂蜜紅茶を爽やかにしてくれる効果があります。また、乾燥させたものが生薬や漢方として使われることもあるなつめは、鉄分が多く美容効果も高いのでおすすめです。このようなフルーツティーを楽しむなら、フルーツジャムを使う方法も良いでしょう。さらに、果物の蜂蜜漬けを使用すれば、蜂蜜と果物の栄養価を紅茶で摂取できます。特にかりん蜂蜜漬けは咳や喉の痛みに効能があると言われています。