紅茶を美味しく飲むために使うティーカップ。
普段何気なく持っていると思いますが、ティーカップの取っ手には指を通してはいけないことをご存じでしょうか。
この記事では、ティーカップの正しい持ち方や、取っ手の向きの意味などをご紹介します。
また、ティーカップの選び方やおすすめのティーカップもご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
ティーカップの取っ手に指を通さない
ティーカップには指が通せるくらいの取っ手がついているので、そこに指を通して持ってもよいと思われがちです。
しかし、ティーカップの取っ手に指を通して持つのはNGとされています。
正しい持ち方は、持ち手をつまむように持つ方法です。
親指、人差し指、中指を使ってつまみながらそっと持ちましょう。
また、小指を立てるのもNGです。
手を温めたり、安定させて持つために両手で持つ方もいらっしゃると思います。
ですが、両手で持つのは「紅茶がぬるい」ことを意味します。
ティーカップを持つときは、必ず片手で持ち手をつまむように持ち、紅茶をいただきましょう。
ティーカップの取っ手の向きには意味がある
紅茶を飲むときは取っ手の向きにも気をつける必要があります。
ティーカップを持つときは右手で持つのがマナーとされています。
取っ手が右にくるように置かれることが多いと思いますが、お店によっては左にくるように置かれることがあります。
これは、ミルクや砂糖を入れてスプーンでかき回すときに、右手でスプーンを持ち左手でカップを押さえることを想定してのことです。
スプーンを使い終わったら、カップの奥のソーサーの上にスプーンを乗せます。
そしてカップを回し、右に取っ手がくるようにしましょう。
お店などで左に取っ手がくるように置かれたからと言って、間違わないように気をつけましょう。
ティーカップには取っ手なしの時代があった
ティーカップの歴史は古く、昔は取っ手がついていない形をしていました。
17世紀に中国からヨーロッパに伝わった磁器が、貴族などの上級階級の間で人気となり広がりました。
そして、ヨーロッパ各地で中国製の磁器をまねして作りはじめ、オリジナルの機能性も追加しはじめました。
以下の理由などから、磁器に取っ手をつけた形ができたと言われています。
- 砂糖やミルクを入れてかき回すときに取っ手がないと不便
- 持つときに熱い
- 昔からイギリスではカップに取っ手がついていた
昔は紅茶の値段が高く、貴族だけが楽しめるものでした。
しかし、茶葉の値段が下がり庶民も楽しめるようになり、取っ手付きのティーカップが広まりました。
ティーカップの選び方
ティーカップにはいろいろな種類があり、選ぶときに迷う方も多いと思います。
ここでは、ティーカップを選ぶときのポイントをご紹介します。
見た目・デザイン
ティーカップにはさまざまなデザインのものがあります。
おすすめは、紅茶の水の色が楽しめるものです。
紅茶は水の色が美しいので、飲むだけでなく見て楽しめるものを選びましょう。
形
紅茶の味わいと香りを楽しむためには、口が広いティーカップを選ぶのがおすすめです。
また、美味しい紅茶を淹れるときは熱い温度のお湯を使います。
口が広がったティーカップを使えば、冷めやすく飲みやすい温度にしてくれます。
素材
ティーカップの素材もさまざまです。
保温性に優れている陶器や、中の様子が見えるガラス製などがあります。
特徴が異なるので使い方に合わせて選ぶのがおすすめです。
取っ手に特徴があるおすすめのティーカップ
取っ手に特徴のある、おすすめのティーカップをご紹介します。
ロイヤルコペンハーゲン「ホワイトフルーテッド ハーフレース ティーカップ&ソーサー」
ピュアホワイトのシンプルなデザインです。
さり気なく施されたレース模様や、少し変わった取っ手の形が上品さをプラスしています。
ウェッジウッド「ワイルド ストロベリー ティーカップ&ソーサー」
世界中の方に愛される、いちごのデザインのティーカップです。
取っ手が上に大きく曲がってついているので、正しい持ち方がしやすいでしょう。
ナルミ「フローラルブティックサロンセット」
こちらは、カップとソーサーの5客セットです。
花柄のおしゃれなデザインで、紅茶とコーヒー兼用で使うことができます。
ディナープレートもセットになっているので、ティータイムのお菓子を添えるのに使えます。
KINTO「CAST ティーカップ&ソーサー 220ml ステンレス」
耐熱ガラス製のティーカップに、ステンレス製のソーサーがセットになっています。
シンプルで美しく、取っ手は角張った形をしていて持ちやすいです。
まとめ
ティーカップの持ち方にはルールがあります。
他の方を不快な思いをさせないためにも、守る必要があります。
正しい持ち方は、取っ手に指を通さず、右手でつまむようにして持つ持ち方です。
また、選び方やおすすめのティーカップもご紹介しました。
ぜひ参考にしていただき、おしゃれで使いやすいティーカップで紅茶を楽しみましょう。