生姜紅茶は、おいしいだけでなく、女性に嬉しいさまざまな健康効果も期待できる飲み物です。
しかしカフェインが入っているので、生姜紅茶を寝る前に飲んで良いのか、飲むタイミングなど迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、生姜紅茶の効果についてご説明した上で、いつ飲んだら効果的なのか、また1日に何杯まで飲んで良いのかなどご紹介します。目的に合った飲み方で、生姜紅茶の効果を最大限に活用しましょう。
生姜紅茶とは
生姜紅茶とは、紅茶に生姜を入れたアレンジティーで、ジンジャーティーとも呼ばれています。
スライスした生姜を使うこともありますが、すりおろした生姜を紅茶に混ぜて飲むことが多いようです。
熱い紅茶にすりおろした生姜やチューブの生姜を入れるだけなので、とても簡単に作ることができます。
黒砂糖やはちみつなどを入れて甘みを加えることでお好みの味付けもしやすく、毎日飲んでも飽きません。
生姜紅茶の効果
冷え性改善やむくみ、ダイエットなどに効果があると言われている生姜紅茶。
生姜と紅茶に含まれる成分から、そのパワーを探ってみましょう。
生姜の効能
ジンゲロールやショウガオール、ジンゲロンといった成分が含まれているのが生姜です。それらの成分により生姜には、以下のような効果効能があると言われています。
- ジンゲロール …血行促進・食欲増進・発汗・消炎・免疫力アップ・唾液の促進
- ショウガオール…消化吸収の促進・殺菌・発汗・体を温める
- ジンゲロン …殺菌作用・食中毒予防・血管の拡張・代謝の促進・脂肪燃焼
ジンゲロールは加熱することでショウガオールやジンゲロンに変化します。そのためダイエットやむくみ改善を目的とする時は、よく加熱して摂取することがおすすめです。
風邪を引いた時などに、よく生姜湯がよく飲まれます。それは、加熱した生姜には血流を促して体を芯から温める効果があるからなのですね。
紅茶の効能
紅茶には紅茶ポリフェノールやタンニンやテアニン、カフェインなどが含まれています。それらの成分により紅茶には、以下のような効果効能があると言われています。
- 紅茶ポリフェノール…抗酸化作用・脂肪の吸収を抑える・血行促進・体を温める
- タンニン …抗酸化作用・抗菌・解毒作用
- テアニン …脳神経の保護・リラックス効果
- カフェイン…覚醒作用・利尿作用・疲労回復・脂肪燃焼・血管拡張・代謝促進
紅茶は発酵食品なので、体を温める作用があります。
また、紅茶にはカフェインが含まれるため利尿作用があります。利尿作用により体内の余分な水分を排出するのでむくみにも効果的です。
血流を促し体を温める生姜と、脂肪の吸収を抑える成分を含む紅茶。この2つを組み合わせた生姜紅茶は、ダイエット効果やむくみ改善に非常に適した飲み物と言えるでしょう。
生姜紅茶を寝る前に飲むと眠れない?
ダイエットやむくみ改善など、さまざまな健康効果のほかにリラックス効果もある生姜紅茶。
生姜にはカフェイン成分はありませんが、紅茶にはカフェインが含まれます。
一般的に紅茶には、コーヒーの約半分のカフェインが含まれていると言われています。
寝る前に生姜紅茶を飲むことで、カフェインの影響はあるのでしょうか。
紅茶のカフェインは気分が落ち着く
よく知られているように、カフェインには覚醒作用があります。紅茶に含まれる程度のカフェインの摂取は、疲労回復やストレス軽減に働くそうです。
そのため、むしろ気分が穏やかになる効果があると言われています。
また、紅茶に含まれるテアニンには、カフェインの吸収を抑える働きがあります。
生姜紅茶を極端に大量に飲まない限り、カフェインの影響で夜に目が冴えて眠れないということは考えにくいでしょう。
とはいえ、カフェインに敏感な方もいらっしゃいますよね。その場合は飲むタイミングや量などを考慮したほうが良いかもしれません。
しかしながら、一般的には過度に神経質になる必要はありません。カフェインに敏感な方は、生姜紅茶を朝や午前中に飲むこともおすすめです。
摂取後30分から約1時間が吸収のピークになるのがカフェインです。
それを考慮すると、遅くとも就寝前の1時間前までに飲めば、睡眠に影響が出にくいでしょう。
生姜紅茶を飲むタイミング
ダイエット効果やむくみ改善、血流促進などさまざまな効果がある生姜紅茶。
せっかく飲むなら、最も効果的なタイミングで飲みたいものですよね。
生姜紅茶はいつ飲むのが、一番効果があるのでしょうか。
実は、生姜紅茶を飲むタイミングでおすすめなのは、起きてすぐの朝であると言われています。
その理由は、頭と体のウォームアップ。朝は室内の気温も体温も低いですよね。
そこで、1日の活動を始める前に、頭も体ウォームアップが必要です。
起きたすぐのタイミングで姜湯紅茶を飲むと、血液の循環が良くなって体温が上がります。
脳が目覚め胃腸も動き出すので、起きてすぐの朝に生姜紅茶を飲むことがおすすめなわけです。
このように朝が最も効果的ということでご紹介しましたが、健康に良い習慣は継続が大切です。
ストレスなく、ご自分の飲みたいタイミングで楽しみながら味わいましょう。
生姜紅茶は1日何杯まで?
生姜紅茶を飲む量は、1日に3~5杯程度が目安です。朝に1杯のほかに昼食前や午後の間食時、入浴前に1杯などがおすすめの飲み方です。
食前に飲むと空腹感も抑えられますし、その後の食事の消化も促進されます。
入浴前に飲むと、発汗作用もアップしますのでデトックス効果も高まるでしょう。
はちみつや黒砂糖を、生姜紅茶に加えて飲むこともおすすめです。
はちみつは体力が増強され、黒砂糖はビタミンやミネラルが含まれています。これらを加えることにより、生姜紅茶の健康効果も高まりさらにおいしく飲むことができるでしょう。
生姜紅茶を飲んで胃が痛い時は
胃の粘膜が荒れている時や体調や体質、飲む量などによっては生姜紅茶を飲んで胃が痛いと感じることもあるかもしれません。
生姜紅茶を飲んで胃の痛みを感じる場合は、生姜紅茶を飲む前にミルクを飲んでみましょう。
ミルクには胃の内壁を保護する成分が含まれているため、空腹時の胃を守ってくれます。
アイスだと胃に負担になる場合がありますので、ホットミルクをゆっくり飲むことがおすすめです。
稀なことのようですが、生姜紅茶が体質に合わないケースもあるようです。
毎日生姜紅茶を飲んでいて不調を感じる場合は飲用をやめて、医師からアドバイスを受けましょう。
妊娠中はノンカフェイン生姜紅茶がおすすめ
健康に良い生姜紅茶を積極的に飲もうと思っても、妊娠中でしたら紅茶に含まれるカフェインが気になりますよね。
妊娠中はまったくカフェインを摂取してはいけないというわけではありません。ですが、カフェインは胎盤を通過しやすいという特徴があります。
カフェインの影響により、お腹の赤ちゃんがカルシウムを正常に摂取するのを阻害されるケースがあります。その場合、赤ちゃんの発育が遅れるなどのリスクが上がることがあるようです。
また、タンニンが影響し、母体からも鉄分を排出しやすくなります。
そのため、カフェインの摂取をできるだけ避けるように医師などに言われます。
妊娠中の方のカフェインの摂取量は、一般的に1日100ml以内と言われています。赤ちゃんへの影響が気になる方は、ノンカフェインの生姜紅茶がおすすめです。
インターネットなどの通販サイトで、ノンカフェインやカフェインレスの生姜紅茶がいろいろ販売されています。カフェインの影響のないものを探してみるのも良いでしょう。
生姜紅茶が苦手な方は酢生姜もおすすめ
生姜紅茶が健康に良いとわかっていても、苦手に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合は、手軽に作ることができる酢生姜を普段の食事に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
酢生姜は、酢に生姜を漬け込んで作った食品です。
そのまま食べることもできるので手軽です。そのほか、トッピングやお肉の下味、炊き込みご飯の具材や万能調味料などとしても多彩に活躍します。
酢には、クエン酸や酢酸などが含まれています。疲労回復や脂肪分解作用、免疫力アップなど嬉しい健康効果があります。
酢生姜を食べることで、酢と生姜の2つの健康パワーを得ることが期待できますよ。
蓋付きの密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保存すると、2週間ほど持ちますので生の生姜が余った時などにもおすすめです。