【急須とティーポットの違いとは】紅茶用の急須の選び方について

:2024/03/15

【急須とティーポットの違いとは】紅茶用の急須の選び方について

急須とティーポットはどちらもお茶を淹れる道具です。
このお茶を淹れる2つの道具、どこが違うのか疑問に思ったことはありませんか?

この記事では、この急須とティーポットに関する違いや疑問を解決します。
さらに、ティーポットとして使える急須の選び方、そして急須で紅茶を淹れる方法などをご紹介します。

これから、急須とティーポットのどちらを購入しようか迷っている方は、参考までに一度ご覧ください。

急須とティーポットの違いについて

急須とティーポットの違い、それは、緑茶などを淹れる道具と紅茶を淹れる道具としてのイメージの違い、そして、漢字と英語で呼ぶ名称の違いが思い浮かぶと思います。

しかし、急須もテイーポットも同じ「お茶を淹れる道具」です。
どちらもお湯を使うため、耐熱性であることはもちろん、注ぎ口も同じ様な形をしています。

それではなぜ、急須とティーポットに違いがあるのでしょうか。
まず、わかりやすい部分で言うと、急須とティーポットでは取っ手の位置に違いがあります。
一般的な急須は、注ぎ口に対して直角にある(横手)、もしくは後ろ、そして蓋の上にあります。
一方、ティーポットはそのほとんどが注ぎ口の後ろにあるタイプが圧倒的に多いです。

また、急須とティーポットには形にも違いがあります。
通常、紅茶は茶葉をジャンピングさせて抽出させるため、ティーポット内が広い構造です。
そして急須は比較的高さがなく、サイズが小さめタイプが多いところが特徴です。

また、急須で淹れたお茶は、湯のみを、ティーポットで淹れたお茶はティーカップを使うイメージの違いもあります。

急須の特徴

急須は主に磁器製や陶器製が多く、その他には、耐熱ガラス、鉄製、樹脂製などがあります。
さらに、急須の形は、本体と注ぎ口部分にささめと呼ばれる茶こしがついている一体型。
そしてティーポットにも多い、網型の取り外し可能な茶こしがついているタイプがあります。

また、急須はその素材ごとに味が変わると言われています。
そのため、緑茶の味にこだわる方は、使い分けをしている方も多いようです。

  • 磁器製
    つるつるとした表面で、お茶の味をダイレクトに味わえます。
  • 陶器製
    ざらざらとした表面が多く、お茶をまろやかにします。
  • 鉄製
    耐久性が高く、鉄分補給が期待できます。また、お湯を沸かす道具としても使えます。
  • 耐熱ガラス製
    お茶の色を楽しめる他、電子レンジ対応なら温め直しも簡単です。
  • 樹脂製
    比較的値段が安く、軽量のものが多いです。また、割れにくいのでお子様のいるご家庭におすすめです。

最近では、アメリカをはじめとした海外の方も緑茶に関心を持っています。
そのため、日本製の急須は、普段使いもしくは、お土産としてとても人気があります。

急須のサイズや容量

急須はさまざまな形の他、幅広い容量があります。
もしも購入前にどれくらいのサイズかわからない場合は人数に合わせて選ぶと良いでしょう。

急須の容量は、1杯分で約100〜150mlです。
また、使いやすいと言われる容量は2〜3杯分で約200〜350mlです。
さらに4〜5杯分の大容量なら、400ml以上がおすすめです。

お茶の専門店や食器店なら、急須にこのような容量を明記。
もしくは、対応人数がわかりやすく表記されているので参考にしましょう。

ティーポットの代わりになる急須のタイプ

ティーポットの代わりに急須を使って紅茶を淹れる時には以下の2つのポイントが重要です。

ポイント1.ツルツルした素材

急須は、上記の通りさまざまな素材でできています。
その中でも陶器製の急須は、触るとザラザラとしています。
これは、表面に小さな穴が空いていて、この穴にお茶の成分が蓄積されていきます。
この蓄積を繰り返すことで急須で淹れるお茶の味は変わると言われています。
そのため、陶器製の急須は紅茶と緑茶の併用はとても難しいと思います。

そこでおすすめの素材は、磁器製や耐熱ガラス製の急須です。
このような素材の急須なら、洗剤で洗うこともでき、紅茶が急須に染み込みません。
結果、紅茶をとお茶で急須の使い分けせずに済みます。

ポイント2.保温性

ティーポットで紅茶を淹れる時は、ティーコージーなどを使い保温しながら抽出します。
そのため、急須で紅茶を淹れる時には保温性の高い素材であることが大切です。
保温性の高い急須の素材は、陶磁器製、もしくは鉄製です。
また、それ以外の素材でも、抽出中に布などを掛けておくと保温性が増します。

陶器製の急須も目止めをすれば使える可能性がある

陶器製の急須には、「目止め」と呼ばれる作業が必要なものもあります。
この目止めは土鍋を使う前に行うことが多く、水漏れやひび割れ、におい移りを防ぐ効果があります。
そのため、目止めを行うことで紅茶のにおい移りはある程度防げる可能性があります。
目止めの方法は、米の研ぎ汁や小麦粉などを溶かしたものに急須を入れて沸騰させるだけです。

また、陶器製の急須は、洗浄に洗剤を使うとその成分が浸透する可能性があります。
このトラブルを防ぐためには、日頃のお手入れは水やぬるま湯で洗浄するだけでOKです。
しかし、茶渋やぬめりが発生したときは、ブラシでこする方法がおすすめです。

急須をティーポットの代用にするメリット

上記のポイントを押さえた上で、急須をティーポットとして代用するメリットについて考えてみましょう。

  • 蒸らし時間を短縮できる
  • 1杯分が作りやすい
  • タイミングによって2回抽出できる

まず、急須で淹れた紅茶は、短時間で抽出できるところがメリットです。
そのため、1杯分の紅茶なら、30秒ほどの抽出で完成します。
次に、一般的な急須の容量は200ml前後が多く、この容量は1人分の紅茶を淹れるのに最適です。
最後に、短時間で紅茶を抽出できる急須なら、2回目の抽出も簡単です。
この時、2回目の抽出は蒸らさずに、お湯を入れたらすぐにカップに注ぎます。
そうすることで、おいしい紅茶が楽しめます。
また、紅茶を淹れる時は、茶葉の量をティースプーンでしっかりと測ることが大切です。

急須をティーポットとして代用する際には注意すべき点がひとつあります。
それは、一体型の急須を使う場合です。
一体型の急須は注ぎ口部分にささめがあります。
このささめ部分には細かい茶葉が目詰まりしやすく、なかなか洗浄が難しい部分です。
そのため、定期的に歯ブラシや、専用のブラシなどでお手入れをする必要があります。

急須でティーポットの様な紅茶を淹れる方法

急須とティーポットの違いがわかったところで、気になることといえば「紅茶の淹れ方」です。
紅茶を淹れる前の準備は急須もティーポットも違いはありません。
そのため、急須やカップを温めておく、茶葉の量を正確に測る。
そして茶葉の大きさによっては茶こしを用意しましょう。

先ほどもご紹介した通り、急須を使う場合は、ティーポットよりも抽出時間は短めでOKです。

ちなみに、1杯分のコーヒーに急須を使うと、さっぱりとした味わいになるそうですよ。

急須とティーポットを兼用するなら

素材を選べば、急須をティーポットとして使えます。
そのため、お茶や紅茶に兼用して使える急須なら、スペースも取らずに便利です。
そこで急須として、そしてティーポットとしても使えるおすすめの商品を、人気ランキングを参考にご紹介します。

  • ル・クルーゼ「ティーポット&マグセット」
    カラーバリエーションの豊富なル・クルーゼのセットなら、ティータイムが楽しくなりますよね。また、食洗機や電子レンジ、オーブンに対応しているところも魅力です。
  • ハリオ「茶茶急須 丸」
    丸いフォルムの急須で、ステンレス製の茶こし付きで紅茶の抽出に便利です。また、電子レンジでの温め直しもでき、ガラス製なので、紅茶の色が楽しめます。
  • 西海陶器:「マジョリカ SSポット」
    磁器製で、和洋に合う3種類のデザインがおしゃれなポットです。食洗機と電子レンジ対応で、大きめのステンレス製茶こし付きです。

まとめ

急須とティーポットの違い、それは、形、特に取っ手の位置が違うところ、そしてサイズです。
また、急須をティーポットとして使う場合は、素材選びがポイントです。
さらに、急須としてもティーポットとしても使えるタイプなら、お茶をいつでも楽しめます。

このように、急須を使えば、紅茶を始めとしたあらゆるタイプのお茶が淹れられます。

こちらも合わせてご覧ください。

同じタグが付いた記事を読む