夏は冷たい麦茶や緑茶を冷蔵庫で常備しているという方も多いと思いますが、ぜひ試してほしいのが「水出し紅茶」です。
紅茶というとティーカップやポットに茶葉とお湯を注いでホットで飲んだり、あるいは熱湯で抽出した後に冷ましてアイスティーとして飲むイメージがありますが、水出し紅茶は文字通り容器に水と紅茶葉を入れて冷やすだけととっても簡単。
そこで今回は、水出し紅茶のメリットや作り方、気になるカフェイン量や水出し紅茶に最適なボトルやおすすめ紅茶をご紹介します。
簡単美味しい水出し紅茶のメリット
水出し紅茶とは、冷水に直接紅茶の茶葉やティーバッグを入れて作る方法で、熱湯で抽出した後に冷ます方法とは違い、
- 手軽で簡単に作れる
- クリームダウンがなくきれいな色のアイスティーができる
- カフェイン量が少なくなる
- 渋みや苦味が少ない
といったメリットがあります。
一番のメリットは、手軽で簡単に作れること。
熱湯で抽出した後に冷ますと手間や時間がかかりますが、水出し紅茶は冷水と茶葉を入れて数時間待てば出来上がりますので、夜寝る前にセットして冷蔵庫で冷やしておけば、朝の目覚めの1杯として飲むことができます。
また、熱湯で抽出するとクリームダウンという白く濁る現象もおこらないので、透き通ったきれいな色のアイスティーを楽しめるだけでなく、カフェイン量や渋み、苦味も少ないので、さっぱりと飲みやすいアイスティーが出来上がります。
水出し紅茶はカフェイン量が少ないのも大きなメリット
紅茶にはカフェインが含まれており、ティーカップ1杯(150g)で熱湯抽出した場合のカフェイン含有量は約45mg。
コーヒーのカフェイン含有量が約90mgなので、紅茶のカフェイン量はコーヒーの半分程度というのがわかります。
コーヒーよりカフェインが少ないとはいえ、紅茶にもカフェインが含まれているので、体への影響も考えると1日3〜4杯程度が最適と言われています。
ただしこれは熱湯でゆっくり抽出した場合の話。
カフェインは水の温度が高いほどカフェイン量が多く抽出されますので、水出し紅茶はカフェイン量がぐっと少なくなります。
紅茶に含まれているカフェインやタンニンは美味しさの素ではありますが、カフェインやタンニンが少ない水出し紅茶は、胃やお腹に優しい飲み物になるわけです。
水出し紅茶の作り方とポイント
では次に、水出し紅茶の作り方についてご紹介します。
手軽で簡単なティーバッグを使った水出し紅茶の作り方と、茶葉を使った水出し紅茶の作り方の2つの作り方をそれぞれご紹介します。
水はミネラルウォーターよりも水道水がおすすめ。
コスパはもちろん、軟水で空気を多く含んでいる水道水の方が成分が抽出されやすく紅茶に向いています。
ティーバッグを使った水出し紅茶の作り方
ティーバッグはお好みのものでOK。
普通のティーバッグでも作れますが、殺菌処理が施された水出し紅茶用のティーバッグがより安心安全でおすすめです。
作り方
- 蓋付きの容器に水と氷を5個程度入れ、ティーバッグ2〜3個を入れる。
- 蓋を締めて容器を少し振り、冷蔵庫でゆっくり抽出させる。
- 好みの濃さになったらティーバッグを取り出して完成。
美味しく作るポイント
冷水で作ることでより美味しくスッキリとした味わいになるので氷を入れるのがおすすめ。
ティーバッグは入れたままでも渋くならないので、取り出さなくても味に変化はありません。
水とティーバッグの割合は、
- 水500ml:ティーバッグ2〜3個
- 水750ml:ティーバッグ3〜4個
- 水1l:ティバッグ4〜5個
が目安。
2〜3時間程度で抽出はされますが、しっかり抽出したい場合は8時間程度おくといいでしょう。
たっぷり作れる茶葉を使った水出し紅茶の作り方
次に茶葉を使った水出し紅茶の作り方をご紹介します。
作り方
- 蓋付きの容器に茶葉10gと水1リットルを入れる。
- 蓋をして冷蔵庫で一晩(8~10時間)置く。
- 茶葉を濾して完成。
美味しく作るポイント
茶葉を濾すのが面倒な方は、お茶やだし用のパックに詰めて入れると処理が楽になります。
また、フィルターイン式のボトルを使うことで、茶葉をそのまま入れても取り出しやすいのでおすすめです。
水500mlの場合は茶葉6〜7gが目安ですが、茶葉の量はお好みで加減して入れるといいでしょう。
水出し紅茶作りにおすすめのボトル
簡単で手軽に作れる水出し紅茶。
抽出に時間はかかりますが、さっぱりとまろやかな美味しいアイスティーが出来上がります。
そこで、水出し紅茶を作る際に便利なおすすめボトルやタンブラーを厳選してご紹介します。
ハリオ フィルターインボトル
ワインボトルのような形の見た目もおしゃれな水出し用ボトルで、サイズは750mLと300mLの2サイズを展開。
注ぎ口部分にフィルターが付いており、水と茶葉を入れて夜冷蔵庫にセットすれば朝には出来上がります。
ボトル本体が広口なので、カットしたフルーツを入れてフルーツティーを作ることもできます。
ビタントニオ ツイスティープラス
ティーポットとタンブラーがひとつになった、水出し紅茶に最適なボトル。
フィルター側の蓋を開けて茶葉を入れ、ボトルを上下反転させて飲み口側から水を入れたらセット完了。
好みの濃さになったら、再度ボトルを上下反転させてキュッとひねれば好みの濃さをキープできます。
本体は二層構造なので、水出しはもちろん、お湯出しにも使えるのも嬉しいポイントです。
水出し用に最適なおすすめ紅茶
次に、水出し用に最適な紅茶をご紹介します。
香りや味わいなどそれぞれ違うので、ぜひ購入の際の参考にしてみてください。
日東紅茶 水出しアイスティー アールグレイ
茶葉はアールグレイで、ベルガモットの華やかな香りが広がります。
さっぱりと爽やかな水出し紅茶を作れます。
ルピシア ハニーレモネード
はちみつの甘さとレモンの爽やかな香りが夏にピッタリ。
アイスはもちろんホットでも楽しめます。
レモン柄のパッケージが色鮮やかで、ギフトとしても最適です。
リプトン 水出しアイスティー ルイボス&オレンジアップルティー
爽やかでフルーティーなオレンジとアップルの香りが広がる、ルイボスと紅茶の水出しブレンドティー。
水出しとは思えない香りが高く、味わい深いアイスティーが楽しめます。
カルディ ティーファンタジー カルディブレンド
セイロン紅茶の中でも最高級品とされている、ハイグロウンティーの茶葉のみを使用したカルディのオリジナルブレンドティー。
味が濃く、ほんのりと渋みも感じられるので、ミルクティーとしても楽しめます。
クスミティー トロピカルホワイト
上品な香りと柔らかな風味のホワイトティーをベースにした、マンゴーとパッションフルーツのエキゾチックな香りが広がる夏にピッタリのアイスティーです。
水出し紅茶を作る際の注意点
水から抽出する水出し紅茶を安心安全に飲むためにもいくつか注意点があります。
- 冷蔵庫で保管し、できるだけ24時間以内に飲み切ること
- きれいな水、きれいな容器で作ること
- 健康や体調に不安がある方は、普通の茶葉ではなく水出し専用の茶葉を使うこと
本来水出し紅茶は作り置きには向かないので、24時間以内に飲み切ることを目安に作りましょう。
特に普通の茶葉は細菌処理が施されていないので、菌の増殖や食中毒の観点からも保存期間に注意する必要があります。
また、プラスチック容器は紅茶の匂いや雑菌が付きやすいので、衛生面から考えてもガラス容器をおすすめします。