紅茶と言えば、ティーカップやマグカップに茶葉もしくはティーバッグを入れ、そこに熱湯を注いで作るのが一般的ですが、今回ご紹介するのは「水出し紅茶」。
文字通り水に紅茶を入れて抽出する方法なのですが、作り方が簡単で味わいも優しいと人気を集めているのです。
この記事では、水出し紅茶の作り方やポイント、茶葉選びや注意点など、水出し紅茶について詳しくご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
水出し紅茶の作り方とポイント
冷水で抽出する水出し紅茶は、熱湯で抽出するよりも手軽に作れ、紅茶の苦味や渋みを抑えた、スッキリとした優しい味わいの紅茶が出来るのが魅力です。
では、どのように水出し紅茶を作るのか、その作り方についてご紹介します。
簡単手軽なティーバッグを使った水出し紅茶の作り方
まずは一番簡単で手軽な、ティーバッグを使った水出し紅茶の作り方をご紹介します。
作り方
- 容器に水(500ml)を入れ、ティーバッグを2〜3個入れます。
- 蓋をして容器を軽く振ります。
- 冷蔵庫に入れて2〜3時間、もしくは一晩待てば完成です。
目安としては、750mlならティーバッグ3〜4個、1Lならティーバッグ4〜5個入れると美味しいアイスティーが作れます。
紅茶の風味が楽しめる茶葉を使った水出し紅茶の作り方
次に、茶葉から抽出する水出し紅茶の作り方をご紹介します。
作り方
- 容器に茶葉(5~10g)と水(300ml)を入れます。
- 冷蔵庫へ入れ、5〜6時間または一晩待てば完成です。
ティースプーン1杯で大体3g。1Lで作る場合は、茶葉の量10〜15gが目安です。
茶葉はお茶パックに詰めて入れると取り除きやすいのでおすすめです。
茶葉の量で濃さを調整できるので、好みの濃さの紅茶を作ってみてはいかがでしょうか。
作り方のポイント
水出し紅茶は、風味・衛生面の観点から冷蔵庫で保存し、1日で飲み切るようにしましょう。
容器は蓋付きで水が入れられるものであれば、水筒や麦茶を作っている容器などなんでもOKですが、特にアールグレイなどのフレーバーティー(茶葉に人工的な香りをつけた茶葉)をプラスチック製の容器に入れると匂いが移りやすいので、これから容器を購入するならガラス容器がおすすめです。
水は常温の水でOKですが、冷たい水で作るとより透明感のあるスッキリとした味わいの紅茶ができますので、容器に氷を4〜5個入れて抽出する方法もぜひお試しください。
水出し紅茶の作り方で重要な茶葉選び
ここまで水出し紅茶の作り方をご紹介してきましたが、見ておわかりのとおり、水に茶葉を入れるだけなのでとても簡単。
実は、美味しい水出し紅茶を作る上で重要なのは”茶葉”です。
水出しができない茶葉というのはありませんが、アイスティーは茶葉そのもののが抽出されるので良質な茶葉を選ぶことも大切。
また、水出しに向いている茶葉を使うことでより美味しい紅茶ができあがります。
おすすめの茶葉は、ダージリン。
特に春摘みのファーストフラッシュは、さっぱりとした爽やかな風味と繊細な香りを楽しめ、色も薄いきれいなオレンジ色なので、見た目もきれいなアイスティーが作れます。
クセがなく飲みやすいインドのニルギリ、華やかな香りを楽しめるアールグレイも水出し紅茶におすすめです。
反対に、アッサムなどミルクティーに向いているコクが強い茶葉は、水出し紅茶よりも熱湯抽出で作るアイスティーに向いています。
水出し紅茶のカフェイン量
水出し紅茶と熱湯抽出の紅茶とではカフェイン量が異なります。
熱湯で抽出するよりも水出し紅茶の方がカフェイン量が少ないため、胃やお腹に負担がかからず、夏の暑い時期にもごくごく飲めます。
カフェインを寝る前に摂取すると、寝付けなかったり眠りが浅くなる可能性がありますが、水出し紅茶ならカフェイン量がかなり減るので、夜寝る前や子供でも安心して飲めます。
ただし、ダージリンは水出しで作る方がカフェインが多く溶け出すのでご注意を。
水出し紅茶の作り方の注意点
普通の茶葉やティーバッグでも水出し紅茶は作れますが、茶葉を長く水につけて置くため、一番注意したいのが衛生面です。
- 清潔な容器に入れること
- 新鮮な茶葉を使うこと
- 24時間以内に飲み切ること
はもちろん、できれば「水出し用の紅茶を使うこと」も大切なポイント。
通常の茶葉は熱湯抽出を前提に作られているため熱殺菌処理が施されていません。なので、健康に不安のある方、または子供も飲む場合は、熱殺菌が施されている水出し専用の茶葉を使う方が安心して飲めるでしょう。
水出し紅茶おすすめ3選
それではここで、おすすめの水出し用紅茶を厳選して3つご紹介します。
ルピシア 白桃
白桃の香りと桃の葉をブレンドした、ルピシアの中でも人気の紅茶です。フルーティーな香りと味わいがアイスティーにピッタリです。
水出しなので白く濁るクリームダウンも起きにくく、透明感あるアイスティーが楽しめます。
水1lに対し茶葉10gを入れ、冷蔵庫で8〜10時間置いて茶葉を取り出せば完成です。
ルピシアには、水出し紅茶に最適な、茶こし付きのハンディークラーもありおすすめです。
リプトン 水出し用アイスティー
リプトンでは水出し用アイスティーを4種類発売。
華やかな柑橘の香りとスッキリとした味わいの「アールグレイ」、ピーチとオレンジの甘い香りが爽快な「グリーンティー ピーチ&オレンジ」、イチゴの甘酸っぱい香りが爽やかな「ストロベリー&ラズベリー」、フルーティーな香りが弾ける「ルイボス&オレンジアップルティー」があります。
ティーバッグなのでグラス、水筒、ピッチャーとシーンや気分によって簡単に作れます。
マリアージュフレール フレンチサマーティー
フランスの紅茶専門店、マリアージュフレールから販売されている水出しアイスティーで、種類も20種類ほどと豊富に揃っています。
おすすめは「フレンチブルー(FRENCH BLUE)」。アールグレイの香りが華やかな、チョコレートやクッキーにもよく合う茶葉です。
フレンチサマーティーは、種類によってラベルが異なりデザインがおしゃれなので、インテリアにも馴染みやすく、ギフトとしてもおすすめです。
水出し紅茶のおすすめの飲み方
水出し紅茶は何も加えないストレートティーが一番おすすめですが、お好みで食材を加えてももちろんOK。
自分好みの味に変えて楽しんでみてはいかがでしょうか。
ミルクティー
水出し紅茶は苦味や渋みがなくあっさりしているのでミルクティーには不向きだと言われていますが、紅茶の入れ方によっては水出し紅茶でもミルクティーとして美味しくいただけます。
ポイントは濃いめの紅茶を作ること。
茶葉を少し多めに入れる、抽出時間を長くするなどして濃いめの紅茶にすることで、ミルクとよく合う紅茶ができます。
フルーツ
水出し紅茶にカットしたフルーツを入れた、フルーツティーもおすすめ。
オレンジやレモン、キウイや桃など、フルーツはお好みで。
予めフルーツにはちみつやグラニュー糖をまぶし、そこから出た汁ごと水出し紅茶に加えることで紅茶と馴染みやすくなります。
また、冷凍フルーツを使って入れて、解凍された段階でフルーツとして食べながらアイスティーとして楽しむ方法もおすすめです。
最後に
水出し紅茶は作り方が簡単なうえ、苦味や渋味もなく、カフェイン量も少ない、水代わりとしても楽しめる飲み物です。
ぜひお試しください。