【日本の紅茶ブランド和紅茶】特徴や選び方・人気の銘柄5選

:2024/02/20

【日本の紅茶ブランド和紅茶】特徴や選び方・人気の銘柄5選

紅茶というと、インドのダージリンやスリランカのセイロンやウバなど、海外のものを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかしながら、日本にも和紅茶という国産紅茶ブランドがあるのをご存じですか?
この記事では、日本でも生産が進んでいる国産紅茶ブランド、和紅茶について特徴や選び方などをまとめました。
人気の和紅茶のおすすめの銘柄や、海外の紅茶との違い、和紅茶ブランドの歴史についてもご紹介します。

日本の紅茶ブランド、和紅茶について

紅茶のブランドは、スーパーで購入できるような安いリーズナブルなものから値段の高いものまであり、イギリスやフランスなどのヨーロッパ、インドやスリランカなど世界各地にあります。
高級メーカーの有名な銘柄の紅茶はプレゼントなどにもおすすめなので、結婚祝いのギフトなどに選んだこともある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、おいしい紅茶のブランドは、海外のものだけではありません。
日本にも和紅茶と呼ばれる紅茶ブランドがあり、近年シェアを広げており生産が盛んです。

和紅茶の特徴

和紅茶とは、日本国内で育まれた茶葉で作られる紅茶のことです。
日本の風土の中で育まれた茶葉を使った和紅茶は、渋みが少なく甘みがあり、やわらかな味わいが最大の特徴。
マイルドな味わいでミルクや砂糖を入れなくてもおいしく飲むことができるため、ノンカロリーでヘルシーです。

和紅茶はなぜおいしい

和紅茶は、茶葉の生産から製造まですべて国内で済まされます。
そのため流通性が良く、生産から製造、商品が市場に並ぶまでがとてもスピーディ。
茶葉の品質が変化せず新鮮なうちに私たちの手に入るので、和紅茶のおいしさが損なわれることがありません。
まろやかな味の和紅茶は、和菓子や和食との相性がとても良く、流行りの紅茶に耳ざとい紅茶通の間でも話題になっているようです。

日本の紅茶ブランド、和紅茶の選び方

日本で生産される紅茶ブランド、和紅茶の選び方についてご紹介します。
味わいやフレーバーなどで、お好みのものを選ぶことがおすすめです。

味わいで選ぶ

和紅茶の味わいには、主に滋納・清廉・望蘭の3つがあります。
それぞれの風味の特徴をご紹介します。

滋納(じな)

和紅茶を代表する風味で、和紅茶の大多数がこの滋納と言われています。
やさしくマイルドな味が特徴で、和菓子や和食と好相性。
毎日の食事に合わせる飲み物としてもおすすめです。
代表的な銘柄は、佐賀県の「嬉野紅茶」などです。

清廉(せいれん)

清廉は、ダージリンや台湾烏龍茶と似ている風味です。
風味の特徴は、爽やかでスッキリとしている飲み口。
華やかな香りを楽しみたい時にもおすすめです。
代表的な銘柄は、大分県の「きつき紅茶」などです。

望蘭(ぼうらん)

アッサムやセイロンなどを目指して作られた望蘭は、深い味わいと鮮やかな水色(すいしょく)が特徴。
濃厚な味わいはミルクティーに向いています。
代表的な銘柄は、鹿児島県の「南薩摩セカンドフラッシュ」などです。

フレーバーで選ぶ

和紅茶には、さまざまなフレーバーを楽しめる香り付けされたものも充実しています。
白桃やレモン、いちごやりんごなど果実系のほか、生姜やはちみつ、キャラメルやミントなどフレーバーの種類も豊富なので、お好きなものを選んでみてはいかがでしょうか。
アマゾンなどの通販サイトの売上ランキングなどで、1位に輝いているのものを試してみるのも楽しいですね。

日本の紅茶ブランド、人気の和紅茶のおすすめ

人気のおすすめ和紅茶についてご紹介します。
お店が近隣にない場合は、メーカーのオンラインストアや、アマゾンや楽天市場などの通販が便利です。
中には送料無料の商品もありますので、気になる方はいろいろ比較してチェックしてみましょう。

末崎園 うれしの紅茶

佐賀県嬉野市で生産された和紅茶です。
紅茶の香りがしっかり香る、やわらかな甘みが特徴のクセのない味わいです。

みずたま農園製茶場 和紅茶ティーバッグ

静岡県産の日本茶用の茶葉で作られた、ほのかな甘みがあるマイルドな味わいの和紅茶です。
ティーバッグなので抽出が簡単で、水出しとお湯出しの両方に使えます。
ホットでもアイスでもおいしく飲むことができます。

ねじめ茶寮 和紅茶ティーバッグ

鹿児島県最南端の町に位置する茶園で生産された和紅茶です。
紅茶専業農家のねじめ茶寮では、農薬や化学肥料を一切使用せず茶葉を生産しています。
ねじめ茶寮の和紅茶「和紅茶ティーバッグ」は、べにふうき・べにひかりの2種類から選べます。

きごころ 和紅茶バラエティーギフト

産地の異なる20種類の和紅茶やお茶のティーバッグの詰め合わせです。
鹿児島、佐賀、福岡、宮崎県産などの和紅茶や、レモングラスや生姜、小みかんなどをブレンドしたフレーバーティーの和紅茶も入っています。
和紅茶のおいしさを十分に抽出できる、ピラミッド型のティーバッグを採用していることも特徴です。
無添加・無着色の安心できるクオリティとおしゃれな箱で、ギフトにも適しているでしょう。

大分県杵築市の「きつき紅茶」

大分県内唯一のお茶産地、杵築(きつき)市から生まれた純日本産の和紅茶、「きつき紅茶」。
香り・コク・甘みの三拍子が揃った紅茶の逸品と言われ、高い人気を誇っています。
昔は紅茶生産にたずさわる農家さんが多かった杵築ですが、1971年に紅茶の輸入自由化が発令されたことで撤退してしまう人が続出。
そのようななか、杵築市の一軒の農家さんが再び国産のきつき紅茶を生産し始めました。
現在ではきつき紅茶は、地域の特産品として欠かせない存在になっています。

日本の紅茶ブランド和紅茶と海外の紅茶との違い

紅茶も緑茶も中国茶も、原料となる茶葉は同じことをご存じでしょうか。
発酵の度合いで、お茶の種類が分かれます。
紅茶は、この原料となる茶葉を完全に発酵させたものです。

日本の風土の中で育まれ生産された和紅茶と、外国産の紅茶と違いは、まず風味が挙げられるでしょう。
渋みや苦味が強い外国産の紅茶と違い、日本の和紅茶は渋みや苦味が少なく口当たりがやわらかでマイルド。
それでいて後味はすっきりして、日本人好みの味になっています。
ほのかな甘みがあり、ミルクや砂糖を入れなくてもおいしく飲めることも、海外の紅茶との違う点になるでしょう。

日本の紅茶ブランド、和紅茶の歴史

和紅茶の歴史は明治時代にスタートします。
立役者は、日本の緑茶や紅茶の祖と言われる多田元吉という人物です。
多田元吉は幕臣で茶の栽培家でしたが、世界の紅茶に対する需要に注目した政府により、1876(明治9)年にインドへ留学します。
彼はインド式の紅茶製造の技術を学んで帰国し、日本に紅茶作りの基礎を伝えました。
1881(明治14)年には、日本で初めて本格的な紅茶の生産が始まり、現在では「べにふうき・べにほまれ・はつもみじ・べにかおり・べにふじ・べにひかり」などの日本オリジナルの品種が数多く生まれています。

近年では鹿児島県知覧町の「TEALAN薩摩英国館」の紅茶が、イギリス高級食品小売業協会主催の「Great Taste Award 2007」で金賞を受賞しました。
そして2009年にも、農研機構の日本の紅茶が最高の三ツ星金賞を受賞しています。
世界的にも日本産の紅茶が知られることになり、和紅茶の人気は現在も上がり続けています。

まとめ

和紅茶とは、日本国内で生産される紅茶のことで、ほのかな甘みを帯びたマイルドな味わいが特徴でした。
ミルクや砂糖などを入れなくてもおいしくいただけますので、ぜひさまざまな産地の和紅茶を飲み比べてみてはいかがでしょうか。

こちらも合わせてご覧ください。

同じタグが付いた記事を読む