【紅茶の温度】最適なお湯の温度や飲みごろ温度、美味しい淹れ方

:2024/02/07

【紅茶の温度】最適なお湯の温度や飲みごろ温度、美味しい入れ方

美味しい紅茶を淹れるには、高品質の茶葉、新鮮な水、蒸らし時間、正しい分量などいくつかポイントがありますが、今回お伝えするのが「温度」です。

紅茶の成分をしっかりと抽出するには適正な温度で淹れることが大切で、温度を間違えると、紅茶本来の美味しさを感じることができません。

紅茶を淹れる際に温度に気を使っていなかった方も多いと思いますが、ぜひ温度に注意して淹れてみてください。

紅茶の風味を左右するのはお湯の温度

紅茶の風味や香りを楽しむために必要なのは、お湯の温度。
紅茶は抽出する温度が大切で、同じ茶葉でも味わいや濃さ、渋みが全く違います。

紅茶の温度と渋みの関係

紅茶の渋みや苦味は、紅茶に含まれているカフェインやタンニンが影響しているのですが、それぞれ抽出される時間が異なり、カフェインは80度以上で溶け出すのに対し、タンニンが溶け出すのは95度以上。
なので、95度以下のお湯で紅茶を淹れてしまうと、渋みではなく、エグミのある苦い紅茶になってしまうのです。

ただし、お湯の温度が高すぎると、タンニンが過剰に抽出され、渋みが強くなりすぎることもあります。そのため、紅茶の種類や好みに合わせて、適切な温度で淹れることが大切です。

紅茶に適したお湯の温度

紅茶を美味しく淹れるために必要な温度は「95度以上」。
95度以上であれば、98度でも最高温度の100度でもあまり味に差はなく、完全に沸騰していれば美味しい紅茶を淹れることができます。
ただし、お湯を沸騰させすぎると酸素までなくなってしまい、ティーポットに注いだ時に茶葉のジャンピングがうまくできなくなってしまうので注意が必要です。

ティーバッグタイプと茶葉タイプは紅茶の淹れ方が異なりますが、95度以上のお湯を使うのは共通していますので、温度に注意して淹れましょう。

温度計なしで紅茶に最適な温度を測定するには

紅茶に最適な温度を測定するために必要なアイテムが温度計。
温度計で測ることができれば、気候に最優されることなく確実な温度を測ることができますが、温度計がないご家庭も多いのではないでしょうか。

でもご安心を。
温度計がなくても、紅茶に最適な沸騰したお湯を作ることは簡単です。

ポイントは「気泡」。
温度によって気泡が変化するのですが、

  • 80~85度 底に小さな気泡ができ始める
  • 85~90度 気泡が大きくなりグラグラと音が鳴り始める
  • 95〜99度 気泡が浮かびグラグラ音も大きくなる
  • 99度以上 気泡もグラグラ音も更に大きくなる

と、気泡と音で沸騰したかどうかを判断できます。

ただ、お湯の沸き始めは93度程度で、沸騰したかなと思っても100度にはなりません。
特にIHの場合は温度が上がりにくいので、気泡が出て沸騰してから40秒程度経ってからポットに注ぐようにしましょう。

紅茶とコーヒー、緑茶の適正温度の違い

紅茶は95度以上、沸騰させた100度で淹れると美味しいですが、では、コーヒーや緑茶は何度が最適なのでしょうか。

一般的に、コーヒーは95度、緑茶は70〜80度と、紅茶よりはやや低めのお湯で淹れるのが最適と言われています。
特に緑茶は少し冷めた温度で淹れることで、旨味、渋味、甘味のバランスの良い味わいになります。

紅茶はお湯の温度を高いままキープすることが大切

高温のお湯で淹れると美味しい紅茶ですが、特に茶葉タイプの紅茶は高い温度で抽出するためにも、お湯の温度を高いままキープすることが大切です。
特に冬の寒い時期や、夏でもクーラーで部屋の温度が低い時は、お湯の温度がどんどん下がるので、温度が下がらないよう工夫が必要です。

そこで、お湯の温度を高いままキープするために必要な道具をご紹介します。

温度を保つために用意したい道具

温度を保つために用意したい道具は以下の通りです。

  • ティーポット
  • ティーポットコゼー

ティーポットは、茶葉タイプの紅茶を飲むのに必須のアイテム。
ティーポットコゼー(ティーコージー)は紅茶大国イギリスで生まれたアイテムで、日本ではティーポットカバーとも呼ばれているもので、ポットの温度を保ってくれるアイテムです。
フェルトやニット素材、刺繍やプリントなどおしゃれなものも多く、オープンタイプは取っ手と注ぎ口が出るので、ティーポットコゼーを被せたまま紅茶を楽しめます。

ティーバッグ紅茶の場合は、ティーカップまたはマグカップの温度が下がらないよう、ソーサーなどでフタをすることをおすすめします。

ティーポットの選び方

ティーポットには、

  • ガラス製
  • 陶磁器製
  • 銅製
  • 銀製
  • ガラス製

など様々な材質があり、それぞれ材質によって紅茶の味が変化します。
おすすめは、保温性が高い陶磁器製またはガラス製。
ガラス製のティーポットは茶葉の動きや濃さも見え、リーズナブルなものも多く、陶磁器製は保温性が高いのでおすすめです。
鉄製はタンニンと鉄が結合して黒っぽくなるので、紅茶のティーポットには不向きです。

また、形も丸みがあるものほどジャンピングしやすいですが、丸みがあっても、茶葉の量とティーポットのサイズが合っていないと、推移が下がった状態になりジャンピングしづらくなりますので、ジャストサイズのものを選ぶようにしましょう。

紅茶の飲みごろの温度

紅茶を淹れる時は95度以上の高温で淹れますが、飲む時の最適な温度は60度〜70度。
ティーポットで蒸らし、ティーカップに注ぐ頃にはちょうど飲みごろになっています。
沸騰したお湯で紅茶を飲むとやけどをしますし、何より紅茶の風味や香りを味わうことができません。
美味しい紅茶を飲むためにも、60度〜70度の適温になるようしっかり調節しましょう。

紅茶を淹れるポイント

美味しい紅茶を飲むには、適正温度の他にもいくつかポイントがあります。

まずは水。
水は「汲みたての新鮮な水」を使うのが鉄則。
日本の水は軟水で紅茶との相性が抜群なので、水道水でOK。
ミネラルウォーターはカルシウムやマグネシウムを多く含む硬水で、紅茶の成分と反応して水色が黒ずんだり香りや風味が落ちるのでおすすめしません。
いつでも暖かいお湯が出るウォーターサーバーは、一般的にお湯の温度が80度前後で、紅茶に最適な95度よりも低いため、使用する場合は再加熱するといいでしょう。

次にカップ。
カップは、紅茶のキレイな水色がわかるよう、内側が白いカップが理想です。
ティーカップなら形も香りが広がりやすい、浅い形のものがおすすめですが、ティーバッグで気軽に飲むなら、イギリス流にマグカップで飲んでも楽しめるでしょう。

最後はティーポット。
前述でも詳しくご紹介しましたが、茶葉で紅茶を楽しむためにはティーポットは欠かせません。
丸形でポット内で茶葉がジャンピングするよう、茶こしがついてないものがおすすめです。

美味しい紅茶の淹れ方

ではここで、ティーバッグと茶葉それぞれの美味しい紅茶の淹れ方をご紹介します。

ティーバッグ紅茶の美味しい淹れ方

  1. お湯を沸かし、茶葉を入れる直前にポットにお湯を注いで温めておく。
  2. ポットが温まったらお湯を捨てて沸騰したお湯を注ぎ、形を整えたティーバッグをポンっと勢いよく入れる。
  3. 蓋をして5分ほど蒸らす。
  4. ティーバッグを優しく回して引き上げる。

マグカップ1杯で作る場合、蒸らし時間は2分。
ティーバッグは平たいものより、三角形タイプの方が茶葉が浮くのでおすすめです。

【イギリス流】茶葉を使った美味しい紅茶の淹れ方

次に、イギリス流の茶葉を使った美味しい紅茶、ミルクティーの淹れ方をご紹介します。

  1. 適量のお湯を沸かし、その間にポットに水を入れて電子レンジで温める。
  2. ポットのお湯を捨てて、ティースプーン1杯の茶葉を入れる。
  3. 茶葉めがけて沸騰したお湯を勢いよく注ぐ。
  4. 3分ほど蒸らし、ミルクを注いだ後から紅茶を注ぐ。
  5. お好みで砂糖を入れて完成。

ミルクはカップ1杯に2.5mlが適量。
飲みごろは60~65度。
温度が高いと、下品にすすって飲むことになるからだそうです。

まとめ

今回は、紅茶の風味や味わいを左右する、「温度」に焦点を当てて、美味しい紅茶の淹れ方などをお伝えしてまいりました。
適正温度で淹れるだけで、いつもの紅茶も驚くほど美味しくなります。
ぜひお試しください。

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