フランス生まれの高級食材店フォション。フォションでは特に紅茶が有名ですよね。
中でもアップルティーはことさらに人気がありますが、入れ方にコツがあるのをご存じですか?
この記事ではアップルティーをはじめとする、フォションの紅茶のおいしい入れ方やおすすめの飲み方などについてご紹介します。合わせてゴールデンルールに則ったイギリス式の入れ方や、スムーズに茶葉をジャンピングさせるコツなどについてもご紹介します。
フォションの紅茶で一番人気-アップルのおいしい入れ方
口コミでも人気の高いフォションのアップルティーは、セイロンがベースになっています。
セイロンは、渋みが出やすい紅茶です。しかも、フォションのは茶葉が細かいという特徴があります。
そのため、茶葉の分量や抽出時間が適切でないと、渋いと感じる紅茶になりがちです。
フォションのアップルティーを入れるコツは、茶葉の量と抽出時間を少なくすることです。
一般的なリーフティーの場合は、茶葉約3gに蒸らし時間は約3〜5分と言われていますので、それよりも少なくしてみましょう。
フォションアップルティーのおすすめの分量
フォションのアップルティーは、茶葉の量と抽出時間を少なめにしましょう。
おすすめは、以下の分量です。
- 茶葉 2.5g
- お湯 180mi
- 蒸らし時間 1分30秒
テイスティングをして薄いと感じる場合は、蒸らし時間を少し長くして濃さを調整します。
濃いと感じる場合は、お湯を足すか、ミルクティーにして楽しみましょう。
シナモンなどを加えてアレンジするのもおいしいですよ。
フォションアップルティーのおすすめの飲み方
ホットのストレートもおいしいですが、渋みを感じる方もいらっしゃるでしょう。
セイロンベースのフォションのアップルティーを渋いと感じる場合は、アイスがおすすめです。
アイスティーにすることにより、タンニンの抽出が抑えられ渋みが和らぎます。
フォションの紅茶-アップルの特徴
数多くの種類があるフォションの紅茶。中でも一番人気と言っても良いのが、アップルティーです。
人工香料ではなく、本物のリンゴから香りを移すセンテッドという方法で香りがつけられています。
甘い香りがついた上質なセイロンティーは、茶こしを使っても粒子がすり抜けるほどの細かさです。
そのため紅茶の上品な香りと、発酵したリンゴの懐かしい香りのハーモニーを楽しむことができるのです。
フォションの紅茶のおいしい飲み方
1886年にパリで誕生してから現在に至るまで、1世紀以上にわたり最高級の食材を追求してきたフォションでは、紅茶以外にも取り扱うフードが豊富です。
世界の美食家たちに愛されるケーキやチョコレートなどがありますので、ぜひフォションの紅茶と一緒に味わってみてはいかがでしょうか。
ここからは、フードをひきたてるフォションの紅茶のおいしい飲み方をご紹介します。
アップル
アップルは渋みを抑えてさわやかにいただける、アイスティーがおすすめです。
ティーバッグ2袋か、茶葉約5gを耐熱ティーポットなどに入れ、500mlの水を注ぎ、2~3時間冷蔵庫で抽出させます。
フォションのアップルティーには、りんごの甘酸っぱい香りに合わせて少し甘みを加えることもおすすめです。
砂糖やはちみつを加えて飲むと、よりおいしさが増すでしょう。
アップルティーにも合う「レシピはちみつシリーズ」
フォションの「レシピはちみつシリーズ」は、紅茶やフードに合うはちみつです。
フランスのシェフが考案したレシピに基づいて開発されました。
レシピはちみつシリーズは、紅茶やパンなどはもちろん、料理の隠し味にもぴったり。
ハーブやナッツなどが入ったユニークなはちみつなので、アップルティーなどに添えて新感覚のテイストを味わうのも楽しいですね。
ダージリン
世界3大紅茶のひとつ、ダージリン。
透明感のあるオレンジ色で、フォーションのものは紅茶のシャンパンと呼ばれているほど香りが豊か。
殊にフォーションのダージリンには、金色に輝く芯芽を持つ高級なゴールデンチップを茶葉に多く含んでいます。
素晴らしい芳醇な香りが魅力なので、ストレートでいただくのがおすすめです。
ダージリンのおすすめの入れ方
- ティーポットとカップを湯煎であたためておく
- 湯煎のお湯を捨て、ポットに茶葉を4g(1人分)入れる
- 水道水を勢いよくやかんに入れる
- ③を火にかけ、沸騰したらすぐにティーポットに注ぐ
- 約2分蒸らす
- テイスティングする
- 薄い場合はもう数秒待ち、ちょうど良い濃さになるまで調整する
- あたためておいたカップに紅茶を注ぎ、いただく
カップやティーポットなど、紅茶を入れる時に使う器具はあらかじめ温めておきましょう。
水道水を使用するのは、空気や酸素、イオンなどが含まれているからです。
ペットボトルに入っているミネラルウォーターは、空気が入っていないので適していません。
アールグレイ
※鍋レンジ
上質なセイロンティーに、ベルガモットの華やかな香りがついている紅茶です。
スモーキーな紅茶の香りと、ベルガモットの柑橘系の香り絶妙なハーモニーを楽しむことができます。
アールグレイは濃いめに抽出してアイスティーでもおいしいですが、ミルクティーもおすすめです。
ミルクティーをおいしく作るコツは、お湯を少なめにして濃く抽出すること。
蒸らし時間は1分程度で、鍋や電子レンジなどで温めた牛乳を加えます。
簡単にフォションの水出しアールグレイを楽しむには
※日持ち
フォションには、水出しアールグレイのティーバッグが販売されています。
ティーバッグなので、茶葉の計量も不要で準備や片付けも簡単です。
ティーバッグ1個で500mlのアイスティーを作ることができ、10個入っています。
賞味期限は24ヶ月で日持ちもします。
イギリス式おいしい紅茶の入れ方
紅茶と深い関わりがあり日常的に慣れ楽しんでいるのが、紅茶の国と言っても良いイギリスです。
イギリスでは、紅茶を本格的に入れるための「ゴールデンルール」があります。
ゴールデンルールとは、ビクトリア時代から伝えられているおいしい紅茶の入れ方。
伝統的なゴールデンルールに則った、紅茶の入れ方の一例をご紹介します。
- ティーポットとカップを温めておく
- やかんに汲みたての水道水を入れ、火にかける
- お湯を沸かしている間に茶葉を計量する(お湯150ccに対して茶葉3g)
- 沸騰したてのお湯を茶葉を入れたティーポットに注ぐ
- 茶葉を抽出する時間はゆっくり待つ
- 茶葉を軽くかき混ぜて濃さを均一にし、茶こしを使って紅茶を注ぎわける
ゴールデンルール 5つのポイント
ビクトリア女王が統治していた時代からイギリスに伝わる、5つのゴールデンルールをご紹介します。
- 良質の新鮮な茶葉を使う
- 沸騰したての新鮮なお湯を使う
- ティーポットは温める
- 茶葉の分量は正確に計る
- 蒸らし時間を正確に計り、焦らず待つ
ためしてガッテンでも紹介-おいしい紅茶の入れ方
ためしてガッテンとは、NHKで放送された生活情報番組です。
食や健康、住まいなどの裏技を公開している番組で、紅茶についても取り上げられたことがありました。
知っているのと知らないのとでは大違いの、紅茶のうま味を最大限に引き出す方法とはどのようなものなのでしょうか。
番組が提案した、おいしい紅茶を入れるコツについてご紹介します。
リーフティーでの紅茶の入れ方
- 丸形ポットを使用する
- 95度のお湯を使う
- 少し高めの位置から一気に注ぐ
- お湯は勢いよく入れ、対流をつくり茶葉がジャンピングしやすくする
- 蒸気が逃げないように、お湯はポットの注ぎ口の付け根まで入れる
- 茶葉が上下運動するジャンピングがおさまり葉が沈むまで待つ
- うま味はポットの底にたまっているので、蓋を開けスプーンで軽く混ぜる
- カップに注ぐ
おいしく紅茶を入れる温度は、95度程度です。
沸騰しすぎたお湯も紅茶の風味が落ちますので、沸騰したらすぐにポットに注ぎましょう。
ティーバッグでの紅茶の入れ方
- 深めのカップにお湯を注ぐ
- ティーバッグをそっと入れる
- 沈んでいたティーバッグが一度浮いたら、そのまましばらく待つ
- もう一度ティーバッグが沈んだら飲み頃
深めのカップを使うのは、茶葉がジャンピングしやすくなるためです。
紅茶のティーポットはなぜ丸い
紅茶を入れるのに丸いティーポットを用意するのは、お湯が対流しやすいからです。
丸い形のティーポットは、お湯の対流が効率よく起こります。
これによって、茶葉がスムーズにジャンピングし、おいしい紅茶を入れることができるというわけです。
紅茶がうまくジャンピングしない時は
紅茶の茶葉がうまくジャンピングしない原因はさまざまです。
丸いティーポットを使っていてもスムーズにジャンピングしない時は、ポットが小さいことが考えられます。
そのような時は、流れが生まれやすい大きめの丸いポットを用意してみましょう。
また、お湯の中の酸素が少ない場合もジャンピングが起こりにくいケースがあります。
ジャンピングは、酸素が茶葉に付着することで、茶葉が浮かび上がる現象です。
汲みたての水道水を勢いよく出して入れることがおすすめですが、ミネラルウォーターを使用する場合は、よく振って空気を入れましょう。
汲み置きの水や、電気ポットで保温されているお湯も酸素が少ないので、おいしい紅茶を入れるのには適していません。